1)高見先生
29歳 女性
主訴:呼吸苦,咳嗽
現病歴:二年ぶりに喫煙を再開したところ,3日後から呼吸苦,咳嗽などが出現.発熱もあったため受診となった.
既往歴:過敏性腸症候群
検査所見:WBC 11,600,CRP 16.9 ,SpO2 87%(RA)
経過:経過からAEPが疑われたため,気管支肺胞洗浄が行われた.BALFで好酸球の増加を認め,確定診断となった.ステロイドによる治療が行われ,速やかな症状の改善がみられ,2週間後のフォローのCTでは病変は消失していた.
診断:急性好酸球性肺炎
AEPは20歳前後の健常な若年者に発症することが多い.原因は不明なものが多いが,喫煙,薬剤,真菌,金属吸入などの関与が報告されている.特に喫煙との関係を示唆する報告が多く,ほとんどの症例は喫煙開始後数週間以内に発症する.
胸部単純X 線写真では,両側肺野のびまん性陰影やKerley' s line が見られることが多い.
胸部単純CTの特徴的な画像所見はびまん性に分布する高吸収域,小葉間隔壁の肥厚,気管支血管束の肥厚, 胸水などが認められる.
病初期には末梢血の好酸球は増加しないことが多いが,経過中に一過性に好酸球が増加する. BALFの所見は重要で,好酸球比率が著明に増加する.
鑑別診断として,マイコプラズマ,クラミジア,レジオネラ,ウイルス性肺炎, ニューモシスチス肺炎などが挙げられる.
2)松田先生
34歳 男性
主訴:左顎痛
現病歴:1か月前より左顎に疼痛出現.明らかなきっかけはない.顎運動にて疼痛が増
悪し,圧痛,開口障害を認める.テグレトールにて症状軽度改善.発熱はない.
既往歴:特記すべき事項なし.
服用薬:特記すべき事項なし.
診断:epidermoid
3)石川先生
症例1)74歳 男性。お腹が痛い。→ 魚骨
症例2)75歳 女性。薬を呑んでのどが痛い。→ PTP
症例3)42歳 男。夕食の際にくしゃみをして箸をのんだ。→ 肛門より箸を挿入した。
4)長谷先生
47歳 女性 8/20 腹痛にて近医受診。GIF施行されGUの診断、内服開始。9/2 同医にて腹部エコー施行。膵腫瘤の疑いで当院紹介。
この時は症状改善。甲状腺エコー異常なし。CEA CA19-9共に正常値 gastrin 150pg/ml(正常値)
診断:insulinoma(疑い)
5)上岡先生
72歳 女性 PK術後、f/uのCTで異常を指摘された。
2009.12 膵頭部癌で膵頭十二指腸切除後
2011.1 F/UのCTで脾臓に複数の低吸収値結節が出現(最大で10mm大)。弱い増強効果がみられた。経過中での脾自体の増大は認められなかった。(長径93mm)
2011.2 PET/CTでは集積を認めず。MRIではT2強調像、T1強調像ともに低信号、造影では漸増性の増強効果が認められた。
2011.3 脾転移を否定できず、脾摘出術施行。
診断)Sclerosing Angiomatoid Nodular Transformation (SANT)
CT・・・7例。(サイズは4~9cm、年齢36~80歳、男性5例、女性2例 5例がincidental、2例が腹痛主訴)
低吸収値を呈する。動脈相、門脈相で辺縁部の増強がみられ、静脈相で脾実質と等吸収。中心部は低吸収であったり、漸増性に辺縁から増強されたりなどの報告例あり。(1例は2箇所認められた)
MRI・・・3例。T2強調像、T1強調像ともに低信号. 中心部がT2強調像、T1強調像ともに高信号であったり、辺縁部がT1強調像で高信号を呈すなどの報告例あり。
PET/CT・・・2例。サイズは4.3cm、9cm それぞれuptakeあり。中心部のspoke-wheel状の構造がみられたとの報告もある。
Sclerosing angiomatoid nodular transformation of the spleen: CT,MR,PET,and99mTc-sulfurcolloid SPECT CT findings with gross and histopathological correlation. Curtis Thacker et.al.Abdominal Imaging(2010) 35:683-689
本症例は3個同時に認められた。PETでのuptakeはみられなかった。サイズの影響(本症例では最大病変が長径10mm大)もあるかもしれない。CT、MRIの所見はほぼ一致していると思われる。
6)武藤先生
症例1)
39歳 女性
→ venous hemangioma
症例2)
40歳 女性 右下腹部痛、イレウス・腹水 → 結腸腹膜垂による内ヘルニア
2011年10月14日金曜日
2011年9月21日水曜日
三河の会の症例 9月12日
1)鈴木先生
運動中に突然の意識消失をきたした症例
Bland-White-Garland症候群(左冠動脈肺動脈起始症)
冠状動脈が肺動脈より起始する先天性奇形のうち、左冠状動脈幹が肺動脈から起始するものは、Bland‐White‐Garland症候群と呼ばれる。左冠状動脈の潅流域には心筋虚血が起こる。冠動脈肺動脈起始症は、1)左冠動脈が肺動脈から出るもの(Bland‐White‐Garland症候群)、2)右冠動脈が肺動脈から出るもの、3)左右冠動脈が肺動脈から出るもの、の3つがある。
2)新美先生
64歳 女性
C型慢性肝炎の患者。吐血にて他院より紹介受診され、CFで食道癌が疑われた。
経時的に所見が乏しくなり、後に食道熱傷と判明した一例。
3)石井先生
50歳 男性
便潜血陽性にてCFを施行したところ、S-D junction付近の内腔にメッシュプラグが穿通していた。
既往歴:平成8年、左鼠径ヘルニア術後(メッシュプラグ留置)。
4)長谷先生
16歳 男性
数ヵ月前からの鼻閉感あり耳鼻科受診。既往特になし。術前に塞栓術を行なった。
→ JAF
5)渡辺
症例1
2歳 女児
発熱と嘔吐を繰り返す。右下腹部に腫瘤を触知する。奇形腫やリンパ管腫内の出血などが考えられた。
→ 手術の結果は血腫であった。詳細は不明。
症例2
39歳 女性
G0P0
30weeksで外子宮口触れず。MRIでは子宮筋腫が認められる。35weeksでIUGR傾向が見られた。37weeksで帝王切開。
→ 妊娠後屈子宮嵌頓
運動中に突然の意識消失をきたした症例
Bland-White-Garland症候群(左冠動脈肺動脈起始症)
冠状動脈が肺動脈より起始する先天性奇形のうち、左冠状動脈幹が肺動脈から起始するものは、Bland‐White‐Garland症候群と呼ばれる。左冠状動脈の潅流域には心筋虚血が起こる。冠動脈肺動脈起始症は、1)左冠動脈が肺動脈から出るもの(Bland‐White‐Garland症候群)、2)右冠動脈が肺動脈から出るもの、3)左右冠動脈が肺動脈から出るもの、の3つがある。
2)新美先生
64歳 女性
C型慢性肝炎の患者。吐血にて他院より紹介受診され、CFで食道癌が疑われた。
経時的に所見が乏しくなり、後に食道熱傷と判明した一例。
3)石井先生
50歳 男性
便潜血陽性にてCFを施行したところ、S-D junction付近の内腔にメッシュプラグが穿通していた。
既往歴:平成8年、左鼠径ヘルニア術後(メッシュプラグ留置)。
4)長谷先生
16歳 男性
数ヵ月前からの鼻閉感あり耳鼻科受診。既往特になし。術前に塞栓術を行なった。
→ JAF
5)渡辺
症例1
2歳 女児
発熱と嘔吐を繰り返す。右下腹部に腫瘤を触知する。奇形腫やリンパ管腫内の出血などが考えられた。
→ 手術の結果は血腫であった。詳細は不明。
症例2
39歳 女性
G0P0
30weeksで外子宮口触れず。MRIでは子宮筋腫が認められる。35weeksでIUGR傾向が見られた。37weeksで帝王切開。
→ 妊娠後屈子宮嵌頓
2011年9月5日月曜日
三河の会の症例 8月8日
2011年7月25日月曜日
三河の会の症例 7月4日
1)武藤先生
症例1
70歳代女性
主訴:左頭痛、左開眼困難。頭痛で来院、耳鼻科で経過観察されている。
症例2
60歳代女性
左下部肋骨が腫れている感じがすると。体重が減った。
2)新美先生
症例
70歳男性
検診にて胆嚢ポリープ指摘される。胆嚢癌鑑別目的の為CT施行。
造影剤静注後一過性に嘔気あり、改善後撮像。
3)石井先生
症例1
74歳男性
午後3時頃、心窩部痛あり、近医受診。点滴施行し帰宅。夕食後、下痢があり、腹痛治まらないため、救急車にて当院救急外来を受診。
症例2
23歳女性
胃部不快感にて来院し、胃カメラとCT撮像。右腎に腫瘤指摘され、MRIも施行。
4)渡辺
症例1
75歳 女性
Th4以下の脊髄横断性感覚障害
症例2
69歳 女性
右手、左顔面のしびれ
症例3
20歳 男性
左臀部痛、左下肢痛
症例1
70歳代女性
主訴:左頭痛、左開眼困難。頭痛で来院、耳鼻科で経過観察されている。
症例2
60歳代女性
左下部肋骨が腫れている感じがすると。体重が減った。
2)新美先生
症例
70歳男性
検診にて胆嚢ポリープ指摘される。胆嚢癌鑑別目的の為CT施行。
造影剤静注後一過性に嘔気あり、改善後撮像。
3)石井先生
症例1
74歳男性
午後3時頃、心窩部痛あり、近医受診。点滴施行し帰宅。夕食後、下痢があり、腹痛治まらないため、救急車にて当院救急外来を受診。
症例2
23歳女性
胃部不快感にて来院し、胃カメラとCT撮像。右腎に腫瘤指摘され、MRIも施行。
4)渡辺
症例1
75歳 女性
Th4以下の脊髄横断性感覚障害
症例2
69歳 女性
右手、左顔面のしびれ
症例3
20歳 男性
左臀部痛、左下肢痛
2011年6月23日木曜日
三河の会の症例 5月9日
1)北瀬先生
冠動脈瘤
2)武藤先生
非ヘルペス辺縁系脳炎
3)高見先生
症例1 3ヶ月 女児
主訴:嘔吐
現病歴:41週で出生 Apgar 9/9 心雑音を指摘された。出生後の経過に問題はない。新生児聴覚スクリーニングで異常を指摘され、左耳は聾と診断された。2ヶ月時に嘔吐があり、小児科を受診した。
家族歴:両親ともに難聴がある。両親ともに難聴がある。父は1級、母は2級の難聴。
ABR :右 30 左 ほぼ聾 心室中隔欠損を認める。両眼裂が離れている。父親と似ている。
L/D AST 208 ALT 156 LDH 979 CK 13317 CRP < 0.1 WBC 5100
福山型筋ジストロフィー
Fukuyama-type congenital muscular dystrophy: FCMD
中枢神経障害を伴う特異な先天性筋ジストロフィー(福山:1960)
常染色体劣性遺伝性疾患
Duchenne (DMD) : FCMD 2 : 1 (日本)
2.9人/10万人
乳児期早期から発症する精神運動発達遅延、顔面筋を含む筋罹患•関節拘縮
神経細胞走遊障害に起因する中枢神経形成異常、眼異常(網膜周辺部の円形病変、近視、白内障、視神経低形成、網膜剥離)
知能障害(DQ 30 - 60) 無熱性あるいは有熱性けいれん
大脳皮質:脳回の形成不良・皮質への白質の入り込みが乏しい → 厚脳回様多小脳回(pachygyric polymicrogyria: PMG)
大脳白質:側脳室前角周囲の髄鞘化遅延 脳梁の形態・ドーム状のカーブ
小脳:実質内小嚢胞 PMGと正常組織の境界部分に取り込まれたクモ膜下腔
症例2 52歳 男性
DLBCLで治療、白質脳症で経過観察中に眼球上転と意識障害が生じた。
症例3 69歳 男性
ヘルペス脳炎 トイレの窓から外に出ようとするなど異常行動があった。
冠動脈瘤
2)武藤先生
非ヘルペス辺縁系脳炎
3)高見先生
症例1 3ヶ月 女児
主訴:嘔吐
現病歴:41週で出生 Apgar 9/9 心雑音を指摘された。出生後の経過に問題はない。新生児聴覚スクリーニングで異常を指摘され、左耳は聾と診断された。2ヶ月時に嘔吐があり、小児科を受診した。
家族歴:両親ともに難聴がある。両親ともに難聴がある。父は1級、母は2級の難聴。
ABR :右 30 左 ほぼ聾 心室中隔欠損を認める。両眼裂が離れている。父親と似ている。
L/D AST 208 ALT 156 LDH 979 CK 13317 CRP < 0.1 WBC 5100
福山型筋ジストロフィー
Fukuyama-type congenital muscular dystrophy: FCMD
中枢神経障害を伴う特異な先天性筋ジストロフィー(福山:1960)
常染色体劣性遺伝性疾患
Duchenne (DMD) : FCMD 2 : 1 (日本)
2.9人/10万人
乳児期早期から発症する精神運動発達遅延、顔面筋を含む筋罹患•関節拘縮
神経細胞走遊障害に起因する中枢神経形成異常、眼異常(網膜周辺部の円形病変、近視、白内障、視神経低形成、網膜剥離)
知能障害(DQ 30 - 60) 無熱性あるいは有熱性けいれん
大脳皮質:脳回の形成不良・皮質への白質の入り込みが乏しい → 厚脳回様多小脳回(pachygyric polymicrogyria: PMG)
大脳白質:側脳室前角周囲の髄鞘化遅延 脳梁の形態・ドーム状のカーブ
小脳:実質内小嚢胞 PMGと正常組織の境界部分に取り込まれたクモ膜下腔
症例2 52歳 男性
DLBCLで治療、白質脳症で経過観察中に眼球上転と意識障害が生じた。
症例3 69歳 男性
ヘルペス脳炎 トイレの窓から外に出ようとするなど異常行動があった。
2011年4月18日月曜日
三河の会の症例 4月11日
1)上岡先生
症例1
73歳女性
主訴:腹痛、嘔吐
症例2
78歳女性
主訴:黄疸
2)新美先生
症例:46歳女性
検診便潜血陽性
3)森先生
症例:41歳 女性
主訴:自覚症状なし.
既往歴:DM. 大腸SMT(脂肪腫).
現病歴:DMで当院内科に通院.偶然撮った腹部CTで腫瘤を指摘された.
4)石川先生
70才男性
主訴:胸背部痛
身体所見 ショックバイタル。
5)長谷先生
38才女性
3/18受診 先週より腹部違和感、頻尿あり近医で膀胱炎と診断された。その後再診で12cmの子宮筋腫があるといわれ、MRI施行し、後日結果を聞く予定であった。
受診日6時、目覚ましを止めようとしてから腹痛が強くなり、7時過ぎER受診。
最終月経2月下旬 周期は不整
既往:特になし 内服:頭痛薬頓用
KT 36.9 BP 132/75 HR 78 SpO2 100ra
意識清明 眼瞼結膜貧血+ 腹部平坦だが硬く、全体に強い圧痛 筋性防御+
6)高見先生
91歳男性
検診超音波で胆石、肝嚢胞を指摘される.精査の造影CTで脾臓に腫瘤を認めた.自覚症状なし.
2011年4月3日日曜日
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