2007年2月13日火曜日

三河の会の症例 2月5日

小林先生
90才代女性 前日から続く上腹部痛、嘔吐。来院時は右上腹部に圧痛あり。嘔吐は軽快。ブルンベルグ±。採血ではWBC,CRP軽度上昇。当日緊急手術となり、「遊離胆嚢の捻転」の診断。

佐竹先生1
下垂体卒中?ラトケ?   31歳女性 1年前から無月経、高プロラクチン血症で治療中


佐竹先生2
異所性灰白質 27歳女性 頭痛

佐竹先生3
ラトケ嚢胞(疑) 84歳女性 以前に脳梗塞の既往、最近ふらつきが出現


下平先生、
25才男性。急激な腹痛。SMAのまわりをSMVおよび腸管がとぐろを巻くように回転している。一部SMAが非常に細くなっている部分も認める。(イレウス所見は認めず、腹痛はこの虚血によるものか?)十二指腸水平脚はSMAの腹側に位置し、上行結腸の背側に小腸の集簇が入り込んでいる。中腸回転異常+軸捻転 と診断され入院となった。数日後症状改善し、本人の希望もあり退院となったが、症状消失した時のCTでも、捻転は若干改善したものの残存しており、再発の可能性は十分あると思われた。

大場先生
68歳男性、体重減少左)腎盂~尿管の拡張があり、尿管は隔壁状の造影効果を示す。1日後のCTでは尿管およびその周囲に造影剤が残存している。尿管周囲への尿溢流が認められる。胃がん(スキルス)があり、癌性腹膜炎、後腹膜への炎症波及によるものが考えられる。

小山先生
神経芽細胞腫 1才9ヶ月,男児.10日前に右眼,その翌日に左眼の腫脹と青あざが出現し,小児科を受診.経過観察していたが腫脹の増悪と元気低下を認めたため救急外来を受診.体重10kg.理学的に右眼下,左眼瞼に皮下出血,左側頭部に腫脹を認める.