2009年12月27日日曜日

三河の会の症例 12月7日

1)黒野先生

6歳女児
縦隔気腫




2)久米先生

症例1
75歳女性
主訴;右季肋部痛 胆嚢炎疑いとして紹介受診 WBC8300 CRP6.23
既往;20年以上前に婦人科での術歴があるも詳細不明。



症例2
40歳女性
交通事故で当院に搬送。
事故の状況は、患者本人が乗用車を運転中に運転操作ができなくなり、街路樹に衝突。来院時は意識清明、目立った外傷なし。神経内科Dr.によると、事故当時の状態はてんかん発作と思われるとのこと。てんかん発作は今回が初回。2か月前に出産。正常分娩で特記すべきことなし。CTは来院時。MRIは翌日です。




3)武藤先生

症例1 
1歳男児
主訴:誤嚥の疑い
現病歴:15時半頃フライビンズのお菓子を持っていたのに母親が気づき、取り上げたが、その後急に真っ赤になって咳き込んだ。5mmくらいのフライビンズのかけらが口から出たがその後も時々咳き込みがあった。ピーナッツ誤嚥の疑いにてMRIを施行した。




症例2
67歳女性
主訴:ふらつき
現病歴:4/8 朝8時30分頃よりめまいがあり受診。CTにて橋出血と診断され入院加療を行った。11/10頃よりふらつきが出現した。神経内科外来を受診し、11/27MRIを施行された。

1 件のコメント:

watanabe さんのコメント...

1)黒野先生

6歳女児
縦隔気腫

1枚目の胸部単純写真で縦隔気腫を認めます。CTで縦隔気腫と両肺下葉優位にconsolidationを認めます。重症肺炎(インフルエンザ肺炎)に伴う縦隔気腫でした。2枚目の胸部単純写真(挿管後)は1枚目から10時間後の撮影です。小児科専門病院へ搬送となりました。

2)久米先生

症例1
75歳女性
主訴;右季肋部痛 胆嚢炎疑いとして紹介受診 WBC8300 CRP6.23
既往;20年以上前に婦人科での術歴があるも詳細不明。


胆嚢底部周囲、右上腹部の腹壁直下の脂肪織に炎症性変化あり。肝周囲や腹膜に脂肪濃度の結節と石灰化が散見される。右卵巣のdermoid cystの破裂によるchemical peritonitisでした。飛散した内容物は画像上は骨盤部に少なかったですが、比較的新しい破裂と手術で確認されています。20年前の術歴は不明のままです。


症例2
40歳女性
交通事故で当院に搬送。
事故の状況は、患者本人が乗用車を運転中に運転操作ができなくなり、街路樹に衝突。来院時は意識清明、目立った外傷なし。神経内科Dr.によると、事故当時の状態はてんかん発作と思われるとのこと。てんかん発作は今回が初回。2か月前に出産。正常分娩で特記すべきことなし。CTは来院時。MRIは翌日です。

脳皮質に沿った異常信号をMRIで示し、限局しており、増強効果はほとんど指摘できません。CTでは低吸収を示しました。
生検結果はoligodendrogliomaでした。


3)武藤先生

症例1 
1歳男児
主訴:誤嚥の疑い
現病歴:15時半頃フライビンズのお菓子を持っていたのに母親が気づき、取り上げたが、その後急に真っ赤になって咳き込んだ。5mmくらいのフライビンズのかけらが口から出たがその後も時々咳き込みがあった。ピーナッツ誤嚥の疑いにてMRIを施行した。

診断:左主気管支内異物(ピーナッツ)

症例2
67歳女性
主訴:ふらつき
現病歴:4/8 朝8時30分頃よりめまいがあり受診。CTにて橋出血と診断され入院加療を行った。11/10頃よりふらつきが出現した。神経内科外来を受診し、11/27MRIを施行された。

診断:左下オリーブ核仮性肥大