2009年1月25日日曜日

三河の会の症例 12月1日

1)石原先生
 
60代、男性。主訴:胸部異常影、喀血。




2)佐竹先生

30代男性
主訴:陰茎の腫大、硬化



3)小林先生

症例1
47才 男  二ヶ月前から腰痛,右下肢痛,しびれあり.MRIにて脊柱管内に腫瘍が疑われた.


症例2
69才 男  もともとC型慢性肝炎,多発HCCがあった.最近左肩甲骨痛が出現し,骨meta疑いにて骨シンチを施行した.

症例3
78才 女 昨夜から左鼠径部違和感,下腹部痛があった.

相談症例
42才 男 数日前から右上腕,大胸筋部の疼痛があり,徐々に増悪.次第に上位肋軟骨部の腫脹,熱発が出現した.WBC;11200 CRP;28.8

1 件のコメント:

watanabe さんのコメント...

1)石原先生

60代、男性。主訴:胸部異常影、喀血。
診断
肺内に穿破した胆石(+炎症)
2003.1.30のCTでは胆石+胆嚢炎で、横隔膜にも炎症波及がみられる。この後の経過で、この胆石が肺内に穿破した。

2)佐竹先生

30代男性
主訴:陰茎の腫大、硬化
診断:硬化性脂肪肉芽腫(sclerosing lipogranuloma)

硬化性脂肪肉芽腫(sclerosing lipogranuloma)
原因は異物注入、外傷、寒冷曝露、圧迫などの報告があるが、多くの場合は明らかな原因は見あたらない。
症状はほとんどが無痛性腫瘤。
消炎鎮痛剤による保存的治療で消失することが多く、無治療で自然消失するものもある。

この症例は詳細は不明ですが、約1年半前にインドネシアでマッサージ中に陰茎にヘアーオイルを注入されてしまった??とのことです

知っておきたい泌尿器のCT・MRI P252-253
J Comput Assist Tomogr 26:138-140,2002


3)小林先生

症例1
47才 男  二ヶ月前から腰痛,右下肢痛,しびれあり.MRIにて脊柱管内に腫瘍が疑われた.
→椎間板造影にて脱出した髄核であることが確認された.

症例2
69才 男  もともとC型慢性肝炎,多発HCCがあった.最近左肩甲骨痛が出現し,骨meta疑いにて骨シンチを施行した.
→cold metaであり,骨シンチでは左上位肋骨に集積欠損が見られるが,わかりにくい.
CTでは大きな腫瘤が認められる.
★肝,腎,甲状腺癌のmeta.や多発性骨髄腫は集積欠損となりやすい.

症例3
78才 女 昨夜から左鼠径部違和感,下腹部痛があった.
→内鼠径ヘルニアor大腿ヘルニア 鑑別が難しい.
・左大腿静脈が圧排されている所見は大腿ヘルニアを示唆する.
・ヘルニア嚢が恥骨結節を超えて内側へ向かっている所見は,内鼠径ヘルニアを示唆する.
手術の結果,大腿ヘルニアと診断された.


相談症例
42才 男 数日前から右上腕,大胸筋部の疼痛があり,徐々に増悪.次第に上位肋軟骨部の腫脹,熱発が出現した.
 WBC;11200 CRP;28.8
 →胸鎖関節付近の関節炎からの炎症波及が疑われる.肺内から胸壁に連続するように見えた膿瘍腔は,すべて肺外?