2008年7月24日木曜日

三河の会の症例 7月7日

1)浅井先生

症例1

60代 男性
13年前に直腸癌でMile's 手術。H0P0N1A2、中分化腺癌、10x5cm大。
半年後会陰部に再発し、放射線治療60Gy。
以後半年毎に経過観察。CEA,SCCの上昇なし。CT;再発なし。
2008年6月、右上腹部違和感あり、スクリーニングのつもりでUSを施行したところ多発肝腫瘤が認められた。




症例2

50代 男性
胸部異常影、炎症症状のないGGA。 




2)佐竹先生

症例1

40代 男性 主訴:胸部大動脈瘤を指摘




症例2 

30代 男性
1ヶ月前から頭痛、2週間前から嘔気、嘔吐 神経学的所見は軽度の眼振のみ
相談症例




3)川口先生

83歳 男性
下腹部痛を訴え、注腸造影が施行された。

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1)浅井先生

症例1

60代 男性
13年前に直腸癌でMile's 手術。H0P0N1A2、中分化腺癌、10x5cm大。
半年後会陰部に再発し、放射線治療60Gy。
以後半年毎に経過観察。CEA,SCCの上昇なし。CT;再発なし。
2008年6月、右上腹部違和感あり、スクリーニングのつもりでUSを施行したところ多発肝腫瘤が認められた。

2008.6
多発肝腫瘤、5cm前後のものが左右に散在していた。膵鉤部にも2cmほどの低吸収病変あり。
リンパ節腫大もみられる。

2008.1
retrospectiveにみると、肝S6に1cm大の小病変あり。膵鉤部は1年前と比較して、病変を指摘できず。

肝針生検 膵癌肝転移と診断。 この時点で、CEA 28.8 CA19-9 >1200
急速に進行した肝転移例。既往があり、経過観察中であったが、原発巣も検出しがたい膵癌例として提示した。


症例2

50代 男性
胸部異常影、炎症症状のないGGA。 

針生検で診断つかず、手術(左上葉切除);腫瘤状ではなく、淡くやわらかい病変。
病理診断 BALToma

参考症例1;左上葉BALT
参考症例2;悪性リンパ腫の肺病変
参考症例3;右下葉のB-cellリンパ腫

二次小葉間隔壁のリンパ管の豊富な領域に浸潤するような病態が優位で、初期の病変の広がりは球形が基本。肺胞域はすりガラス状となっている。進行すると含気が消失してconsolidation状となる。


2)佐竹先生

症例1

40代 男性 主訴:胸部大動脈瘤を指摘

大動脈峡部付近に動脈瘤があり、左上位肋骨に骨折後変化、胸骨に術後変化(胸骨骨折後)を認める。
→外傷性の仮性動脈瘤


症例2 

30代 男性
1ヶ月前から頭痛、2週間前から嘔気、嘔吐 神経学的所見は軽度の眼振のみ
相談症例

大脳膠腫症?変性疾患?代謝性疾患?


3)川口先生

83歳 男性
下腹部痛を訴え、注腸造影が施行された。

注腸途中で異常に気づき、腹部単純写真、CT撮影が行なわれ、緊急手術となった。
ソケイヘルニア、穿孔